不便のメリット

さて、引っ越しをして一年が経ちました。
前後の大きな変化といえば
5階エレベーター有りから
5階エレベーター無しになりました。
つまり圧倒的に不便になったということです。

不便にはデメリットしかないと思うのは時期尚早、
便利でゆるゆるになった頭では気がつかないメリットがあるのです。
なんといっても人間は労力を惜しむようにできている。
つまり不便だったら不便なりに、
便利だったときよりも行動を制限するようになるということです。
例えば朝、忘れ物をして1階で気づこうもんなら一巻の終わり。
取りに戻れば遅刻決定です。
こうなると人は用心深くなる。
ケアフリー!なんという賢そうな響き。
重たいものは持ってあがりたくないので、自然と買い物の量が減る。
そう、節約にもなるし、食べ過ぎだって防止できる。
そういう意味ではむしろ便利よりもメリットあるんやないか。
便利とはとてもいいことのように思いますが、
そうではない側面もある。
便利は浪費の母。
某巨大通販が便利であればあるほどムダな買い物をしてしまうように、
洗濯機が発達して、人は必要以上に服を洗うようになった。
冷蔵庫の容量が大きくなって、人はムダに買い込み余分な分食べ物を腐らせるようになった。
水道、ガス、電気。使い放題だから使いすぎる、ような気がしてきませんでしょうか?

もう便利イコール無駄遣いと言っても過言ではないのです。
なんだか不便ってすばらしい気がしてきませんでしょうか!
いや、ちがいない!
そういいながら自分を納得させているんだ!

というわけで5階エレベーター無し生活はとても有意義で
ついうっかり25キロの塩をネット通販で買ってしまったりするというお話でした。